波島陽子の秋

急激に秋が深まったような感じですね。本当ならこの時期は舞台で忙しい時期です。特に今年は波島陽子が芸能生活35周年に当たる年で、様々な舞台が準備されていました。
本当は浅草公会堂でその記念の舞台をとも考えておりましたが、波島の故郷秋田県湯沢市に地元の伝統を継承しようと頑張っているチームの為に「何とか応援できないだろうか・・・」と特別公演を湯沢市で開催することになりました。
秋田ではなく地元浅草なら交通費や宿泊がかからないのに湯沢での開催はそれだけ本気で応援したいとする気持ちが大きい証でしょう!!

時代劇を主としたお芝居をやっていた舞台女優だけに特にその新舞踊の舞台は圧巻と称賛を頂いてきました。美しさを追求するその心根は「日本の伝統美」に大きな影響を与え続けても参りました。
コロナ禍の中で、やっと観光客が少し戻って来たかな・・・の浅草でとても新鮮な空気に遭遇しました。仲見世通りの賑わいの空気感が違うんです!!その原因は観光客の99.9%は日本人だったからです。
浅草で初めて着物を着て浅草界隈を散策(体験)する体験ツアーを始めたのは波島陽子日本舞踊教室です。絹の振袖とプロの着付けの仕上がりは仲見世商店街の女将さんを唸らせました。
それから5年後くらいからです。ポリエステル製品に作り帯、昨今の様相で分かるようにその質は大きく変わりました。だからと言って波島は素材をポリエステルにしたりはしません。外国人のお客様をスタッフが境内のスポットにご案内。写真を撮ってあげ浅草の良さを存分にお世話しています。
年間とても多くのみなさんをご案内して来ましたが、私たちのコンセプトは本当の日本の美しさの提供にこだわっているところです。散策から帰って来たお客様に波島は日本舞踊を1曲舞って差し上げます。こうなるともう商売では出来ない範疇ですね。

現在波島陽子は故郷湯沢市の「ふるさと応援大使」となっておりますが、新総理の菅さんも同郷で同じくふるさと応援大使なんですね。「私になんか何にもできないのに・・・・」と言いつつもその想いは想像もつかないほど大きなふるさと愛です。
本当は10月24日が湯沢市での舞台でしたが、安心安全を第一で来秋へ延期となりました。
出演者は舞台に立ちたかったでしょうね。しかし、みなさんは気落ちすることなく増えたお稽古期間を有効により良い舞台を・・・とお稽古に余念がありません。

波島の舞台を観ていつも多くの賛辞を頂きますが、本当に心の持ち方ほど大切なものはないといつも教えられます。波島陽子の舞台の美しさはそうした心根にあることがとてもよく分かります。
特に日本の秋は美しい。日本舞踊など日本の秋を彩るのにあの自然の美しさに負けないほどの空気感に浸れるのがその伝統舞踊なんですね。
浅草の仲見世通りの空気が変わった・・・・と言いましたが、日本人には言葉に表せないそうした空気感があるんです。つくづく日本の美しさに胸が躍る思いです。

じっと収束を待って、来年の秋は是非思い切り日本の心を味わってください。

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