浅草の風物詩

このところまばゆいほどの秋晴れに恵まれ、浅草も少~し活気が戻ってきたかなって感じがして嬉しいですね。特に嬉しいのがここ仲見世の雰囲気です。
そのひとつにお着物でのお客様がとっても増えたと感じることですね。コロナ禍にあってまだ諸外国の観光客は見られませんが、ということはその殆どが日本人だということです。
多くの人々の思いが変わったなって感じられる要因かも知れませんが、これは私が10年も前から願っていたことです。

「着物で浅草を歩こう」を一番最初に打ち出したのは波島陽子日本舞踊教室でした。波島陽子が舞台女優だということから「美しさ」をテーマに日本の誇る着物を着て頂くことに特化し特に振袖は大人気。
私たちがこだわったのが「本物の美しさ」です。生地は絹、着付けは専門職の着付師によってそれは美しい姿に仕上がります。私どもの特徴は浅草寺境内を一緒にご案内するという特典付きです。歩き方から撮影時のポーズまでまるでモデルさんになれた気分。撮影スポットも教室のスタッフの案内ですから無駄がありません。教室を抱えているだけに散策が終われば日本舞踊の見学ができるという特典付きの構成。至れり尽くせりですね。
しかし、お客様はその殆どが外国人観光客の皆さんでした。日本の若者はどちらかと言えば渋谷や新宿・吉祥寺に向かっていました。日本人のファッションもまたその通りです。
私たちの願いは日本の若い世代の皆さんに一人でも多く着物に触れて頂けたらな・・・でした。そんな時、令和の2年に一大事件がコロナという形で起きたのです!!
「いつまで続くんだろう・・・」は恐怖にさえ変わってしまいました。
波島陽子日本舞踊教室は徹底した管理で勿論コロナなどその兆候もありません。現状を真摯に受け止める生徒さんの素晴らしさです。
そんな中で目につきだしたのが若い日本人女性の行動の変化でした。写真のように、浅草寺境内は不思議なくらい着物姿の観光客が増えました。今は外国人が来れない関係もあってその着物姿は100%日本人です。いつも観光客の皆さんに接しているので感じますが、現在の異変は仲見世の雰囲気です。「何かが違う・・・・!!」これはいつも見ていないと気づかないかも知れませんが外国人と日本人の空気の違いはハッキリしているのが分かります。
日本の文化・伝統の素晴らしさですね!つまり、血の中に日本が流れているとでも言ったら分かりやすいでしょうか・・・!?
着物がこれほど素晴らしいと感じられることに出会えます。
この情景を見ているとなんて日本は素晴らしいんだろうと思わずにはいられません。若者に訊ねると「もう渋谷は行き尽くしたから・・・・」と返って来ますが、そうした若者も着物の素晴らしさに改めて気づいたんでしょうね。
コロナ禍だからこその現象は良き時代に引き戻してくれるような気がしますね。オンラインオンライン等々とネットがはびこり、着物姿の片手にスマホが光るのは時代の流れです。着物に合うスマホの持ち方があったらきっとヒットするかも知れませんよ。

仕方ありませんが、「マスクさえ無かったら・・・」、そう思いながらも嬉しい昨今です。

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