「東京アラート」、つまり警告ですね!あのライトアップはさすがに嫌な色です。レインボーブリッジが、都庁が・・・。同じ赤でも本当に嫌な色ですね。
初めて緊急事態宣言が発令されて今日で丁度2ケ月が経ちました。6/25に解除になったとは言えやっと2ケ月です。日本の全国民のストレスは限界かと思える状況だったと思いますが、それでも世界から比べたらまだまだ日本は良い方だと思う。
全てが収束して初めて判る日本人の素晴らしさ。問題を探せば勿論いろいろあると思います。それでも頑張りましたよ日本人は。
波島陽子日本舞踊教室は緊急事態宣言が発令される前から「お稽古の中止」を発表し、5月31日まで皆さん我慢の日々でした。この長いお休みを振り返り、改めてお稽古に通われる生徒さんの素晴らしい心根に触れることができ、教室を運営する側にとって沢山の学びを得ました。
師匠波島陽子が唱える「優しい心、想いやる心、敬う心、感謝できる心、そうした人としての優しさに羽織らせたいのがお着物だと言います」・・・というくだり。
波島本人がこの事を口にしたことは一度もありません。
態度や行いで示す心根はシッカリ伝わっていることがこのコロナ騒動で本当によく分りました。
「芸術はビタミンみたいなもの・・・」とも言われますが、再開を楽しみにしていたお弟子さんや生徒さんの顔でそれがとってもよく分ります。
よく、「こだわり」は大切と言いますが、こればかりは曲げない人としての優しさ。作品を創るとき、生徒さんに教えるときのこの「こだわり」こそが波島の信念なんでしょうね。
緊急事態宣言が解除になり、10日ほどしてからお弟子さんを連れて浅草界隈での撮影を試みました。若さもあってですが、そればかりではありません。底抜けに明るい表情を見せてくれるその瞬間を3時間も撮り続けました。
これで、コロナの心配が無かったらどんなに素敵だろう・・・・。どこかに埋ってしまった本来の明るさ。マスクのせいかも知れない!2mのせいかも知れない・・・・。
まだまだガラガラだった仲見世や、近くの日本庭園は、「マスク要らないぞ・・・!!」の号令に心の底からの笑顔でした。
波島陽子社中はこれから「発表会」や「湯沢公演」、そしていよいよ到達する波島陽子「振付作品制作100本記念」の舞台。ディナーショーの声もかかり波島社中は元気です。
一年で一番美しい新緑の季節を今年は見ないで過ぎました。全国の市町村ではその殆どが今年の祭り行事を全て中止と決定したようです。知っての通りあの甲子園が、インターハイが続々と中止。プロ野球や大相撲の無観客試合!! 夢を追いかける若者にはどう言葉を掛けたら良いか!? まして、来年の東京オリンピックまでがひょっとしたら中止になるかもしれない。それほど今回のコロナが恐怖であったかということでしょう。
しかし、「笑顔」です。この笑顔さえあれば負けずに済みます。戦々恐々とし、一歩踏み出せない人の多いことも今回の出来事で本当によく分りました。一刻も早いワクチンの完成も待ちたいですが、やることをやっての行動なら大丈夫です。
殺伐とした心、後ろ向きな心、コロナはどれほどの人を蝕んでしまったんでしょう。医療従事者が頑張っているではないですか!? 全国160箇所以上で打ち上げたあの感動的な花火。一人一人がやれることをやって日本を元気にしましょう・・・は少しずつ形になって表れてきています。
日本の伝統や文化に携わる私たちに出来ること。美しい心の文化でしょう。カメラのフレーム越しに私は間違いなく素晴らしい「笑顔」を見つけることが出来ました。
この笑顔は、まさにあの花火に勝るとも劣らない素晴らしいものでした。日本全体が元気になるのはもう少しかも知れない。でも確実に元気に手が届いていますよ。