失言の真意

人間(ひと)の心の持ち方の難しさが露呈した静岡県知事の発言が物議をかもしています。
発言者に共通しているのは「気づいていない」ことであろう。振り上げた拳の降ろし場所が判らず最後まで言い訳になってしまう。よくあることだ。

「悪いと思って言っているとは思わない・・・!?」、これほど厄介な人間はいませんね。
これは実はとても簡単な問題です。発言はその人が思っていることが出るのだから本当の内容(はなし)であるのが殆どです。
失言とひとことで言いますが、これは失言ではなく発言者の本意であることがその殆どでしょう。何も今回の知事に限りません。
人の上に立つ者の間違った驕り。これはどんな言い訳も効きません。

特に会社(けいえいしゃ)の社長、そして政治家に多い現象です。同じ経営者でも一流企業の社長からは殆どこの現象は現れません。つい数か月前の・・・モーターの騒動はその会社が一流でない証です。
心に秘めていることはよほどのことが無い限り消え去ることはありません。

今回の場合は思っていたから出た(発言)だけです。発言した言葉は消えません。一生懸命言い訳すればするほどその者の人間性は露呈するものです。

「実るほど頭を下げる稲穂かな・・・」、先人は本当に素晴らしいことを説いています。そうした言葉をどんなに知っていても実践できなければ知っていることにはなりません。

写真は桜の古木の根本で頑張って咲いている小さな小さなお花です。
この光景に目がいき、シャッターを押したいと思うんです。これは人間の姿も全く同じです。
思う心が大切なんですね。 今回の庁舎に勤めることになった新職員への激励の言葉としてはまったく心が動きません。
しかし、温かな心根(ことば)は必ず若者にも響きます。「そうだ・・・」「よし頑張ろう・・・」は心に伝わってこそです。

大谷翔平選手が世界に羽ばたくアーティストとして話題を呼んでいますが、そういう事です。
正しいことを、苦しくとも将来の夢に向かって実行している姿。周りがみな笑顔になることで全て判りますね。
爽やかな心で人を動かせるよう頑張って欲しいと思いますね。