本物を伝えて

正月らしい風景。浅草に來るといつもいろんな光景に出会うことができますね。

また境内はこうした大道芸がとっても似合います。
日本の伝統はずっとずっと末代まで大切にしたいとつくづく思います。

インバウンドと言って「まず商売!!」とこの類の業者がとっても多くなりました。
特に着物体験に目を覆いたくなりますが、真冬に「ゆかた」を着せて商売をする!!!着せられているのが外国人でもそれは可哀そうです。困ったことは日本人の若者が今「ゆかた」は無いでしょうと悲しくなってきます。
日本の伝統を、文化を、日本人が間違って外国の皆さん(観光客)に勧めることは罪でもあります。
伝統や文化は正しく伝えてこそ日本の伝統です。

私は「太郎次郎」で名を覇した周防の猿回しのみなさんに10年ほど関わったことがありました。好きが高じて日本猿を飼ったくらいです。
しかし、当の猿回しの皆さんの修行はそんな簡単なものではありません。

今回、演歌歌手の「八代亜紀」さんが亡くなったそうですが、本物というのはその下積み時代があってのものなんですね。
まるで他人(ひと)のふんどしでいかにも日本の伝統をと商売として紹介している御仁が少なくありません。
本当の良さ、素晴らしさを知らず、安易にインバウンドに利用しているみなさんが本当に増えました。外国人が可哀そうです。

商売は大切です。しかし文化・伝統は決して一過性の物ではありません。
しっかり本物を伝えて伝統なんですから。