心の贅沢

私がまだ30歳代の頃母を和倉温泉の加賀屋に連れていったことがありました。母の妹(叔母)ふたりも一緒に・・・。
一流の温泉はおもてなしの最たるものでしたね。もともと日本一の販売員を育てたいと奮闘を重ねた20歳代。 目標というのは持つものです。

最近、とんでもない不潔な温泉宿のニュースも流れましたが、あのような人物は決してトップの座になど座ってはいけません。

おもてなしとは豪華に振舞う事ではありません。教育と言っても命令して育てるものでもありません。マニュアルでもないのです。
おもてなしの文化は日本舞踊に似ています。従って、決してAIなどで処理できる世界ではないのです。

招待した叔母たちの笑顔は素敵でした。それにも増して母の心は晴れやかでした。温泉っていいな~
情緒や風情に心の贅沢を笑顔が証明してくれるくらいゆったりと出来る時間というのは宝です。

妻の叔母夫婦をやはり温泉に招待したこともありました。そこにも裸の笑顔に会えました。ひとつの卓を囲み酒を酌み交わしときには歌を唄う。

そのときの母や叔母たちはもうこの世に居ません。
あのときの笑顔に会いたい。そう思ってまた温泉にでも出かけたいと思うようになりました。コロナも心配なさそうだから・・・。