昭和の童

1月も15日を過ぎると少しずつ外で遊び始めます。それまではただ毎日シンシンと降っているだけですからね。
勿論雪の降らない時はまさに天国です。昔の映画で、あの高峰秀子さん主演だった「二十四の瞳」。あれは雪国ではなく小豆島の物語でしたが、昔の雪国は隣町に行くのさえ難儀だった時代ですからここも雪の孤島と同じでしたね。

二十四の瞳は砂を掘って落とし穴を作っていましたね。そうです。あの大石先生が落ちた穴の物語・・・

雪国は簡単です。道路の下は1.5mもあるんですから。使い慣れたシャベルは芸術品を作る便利な道具です。落とし穴なんか朝飯前でした。

それがです。穴はひとつではないので餌食になった人は大変!!想像してください。ひとつにひっかかり落ちたとします。やっと這い上がって前に行こうとするとまた落ちる。
慣れたものでやり口迄巧妙になるからひっかからない人はまず居ない。私ですか!?何度も落ちました(笑)いや落とされました。
時に隣のおじいさんにげんこつもらいながらわんぱくは成長を続けました。

これは迷路も同じです。
雪だからこれほど簡単に出来る迷路はありません。お寺の子ですから境内は広く、まさに絶好の遊び場でした。
200坪以上の迷路、ここに入ったら地獄でしたね。まず上から大人一人通れる迷い路を作ります。出口は2ケ所。上に畳半畳ほどを平らに塞ぎ合わせあとは雪が降り積もり出来上がり。
製作隊は5人ほどの遊び仲間。順番に入って大はしゃぎで遊んでいたところに現れたのが近所の20歳前後のお兄ちゃん。
お兄ちゃんが入ると入口を塞ぎます!!もう中は真っ暗です。そうなんです。結構恐怖な迷路でした。

そうそう下が滑らないよう豆腐屋から貰ってきた「オカラ」を撒くと立派な迷路。子供がすることですから、穴を塞いで我々はまた次のジャンボ滑り台の製作にといった感じ。

ここでも遊び疲れた子供たちは夕ご飯に帰宅。中のお兄さんを出してあげるの忘れててね・・・!!想像してください、中のお兄さん。
また叱られました。