ところが、辛いばかりじゃないんですねこれが・・・!!
これは雪国の人間(ひと)でないと味わえないんですが、2月の初めころからでしょうか!!?
気温の関係で雪が凍結状態になる時期が1シーズン2回か3回やって来ます。今考えると、それが春の兆しだったのかも知れませんね。
つまり、魚沼地方の殆どが田んぼですから東京ドームのそれはそれは何十個分の雪原が凍みるんですね。子供たちにとっては天国でした。
だって雪の上をぬからないで歩けるんですよ!! おとぎの国へ行ったようなものです。
この現象は前の日の夜空がとても美しい星空の世界を映し出した翌朝だけなんです。そして条件としては快晴の朝に限ります。
一面、軽く凍った状況なのでまるで雪のグラウンド状態です。道路を歩かなくても目的地まで直線で行けるということです。
普段は道路を歩きますから、三角定規でいうところのA地点からB地点そしてC地点と歩いて学校に行きます。それが凍みた日はA地点から直接直線でC地点へ行けるということです。
「凍(し)み渡り・・・」、凍みた雪原を歩くのでそう言いますがこれを「しんばい」と言いました。
私が天地人の歌を作った時、魚沼を表すのにそのわらべ歌を入れました。
「しんばいこんばいななこんばい・・・」きっと今の子は知らないんじゃないだろうか!?
兼続も歌ったであろう故郷のわらべ歌です。