報道の責任

大晦日まであと1ケ月と少しになりました。子供の頃からこの年末は不思議な楽しみがありました。

家族全員が卓を囲んでの年越し行事。前日から大掃除や餅つき。屋根の大雪も降ろしてさあお正月だ・・・のあの雰囲気は今はどこにもありません。

一番はやはり紅白歌合戦だったかも知れません。

しかし、今はその名残りさえありませんね。というか日本らしさがすっかり姿を消してしまったと言えるでしょう。原因のひとつは思いやりに欠けた人間が増えたということでしょう。家族の存在より遊び仲間!!悪いことをしている訳ではないので難しい問題です。ただ、少しずつ日本らしさが姿を消す要因のひとつにテレビ(ネット)の影響が大きいということです。

そのひとつに近年のあの紅白歌合戦を観たいと思わないことです。他局の歌番組もしかりです。はっきり言って面白くなくなりました。演歌や歌謡曲が無くなったからではありません。

あまりにも「日本らしさ」に欠けているからです。なんで司会者や客席に晴れ着を演出するんでしょう・・・!?日本らしさってそこに有るからでしょう。

司会者も振袖や袴姿で登場します。でも選ばれたアーティストはその殆どが洋楽っぽかったりKポップ!?ばかり。かっこよさのはき違いとでも言っておきましょう。

日本レコード大賞など日本の心どころか韓国や諸外国のかっこよさばかりに目が行っているようでその責任は非常に重いものがあるように感じます。

お年寄りが多くなった!?そのお年寄りの楽しみを奪って何が紅白歌合戦でしょうか!?かっこいいことばかりを追いかけたツケが日本を日本らしさから奪ってしまっている。ご年配のみなさんは「仕方ない・・・」と諦め状態なんですよ。

今回、大谷翔平選手が素晴らしい快挙を成し遂げました。彼はまさに日本を代表したスーパースターです。その評価の殆どが日本人魂であったことを誰もが認めたはずです。礼節を重んじ、立ち居振る舞いの素晴らしさは世界が認めました。彼から見えたその素晴らしさはまさに日本の心でしたね。浮ついているところがひとつもない。

感謝から始まったインタビュウ。もし、NHKが紅白の審査員席に彼を招んだとしたら違和感を感じます。視聴率ばかりを追っていたら心が少しずつ消えて行きます。演歌歌手が選ばれないからではないと言いましたが、演歌や歌謡曲に日本人の血が流れ日本の人としての素晴らしさが溢れていることも各テレビ局は知るべきでしょう。良いものを消すなよ。温かい家庭に寄与する信念のようなものを持たないと大切な日本の心が崩壊しますよ。