人の心の素晴らしさ

風の便りに、「この冬は寒くなりますよ」と言われています。

この秋も紅葉狩りが出来ませんでした。京都に行きたかったな・・・・。心のゆとりがお金ではないことが多くの国民に伝わったこのコロナ騒動のような気もします。

私は時々「便利さが人の心を失くす」と説いて来ましたが、本当ですね。

確かに、リモートでのやりとりはもう少ししたら定番になってしまうのかも知れません!!でも、現実は大変なことになっていることを知らないといけません。

心が相手に伝わらないビジネス。人の心を蝕んで、愛情も情けもあったものじゃなくなります。

私はここでひとつ聞きたいことがあるんですよ。恋人も結婚もリモートでは決して成り立ちません。成り立つと言う人は不幸な人です。

「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」は素晴らしい日本の文化です。

日本舞踊に関わっていてそれはハッキリ断言できます。舞うことの美しさは心無くして成り立たないからです。

劇場に行かずネットで観ることは確かに出来ます。しかし、その臨場感や感動は観客席で目にするのとネットで観るのとではその比でないということです。

「お願いします」や「ありがとう」が言えなくなって来た昨今の危機を誰がどこまで感じているんでしょうね。

私は、たまに手紙を書くようにしています。受け取ったみなさんの感動はメール等になればなるほど効果はてきめんです。

それは、出す人も受け取る人も人間だからです。この原点を忘れた人、また原点を知らない人。怖いほど増えてきました。

恐ろしいのはリモートを正当化する人です。居るんですよ現実に!!

でも、教室に通う人は、若いのにまだまだ捨てたもんじゃないなと、素晴らしい若者が居ることを自慢できる環境にほっとしています。

小さな画面ばかり覗いていないで、外に出ると「もうすぐ冬ですよ」の光景を目にすることも出来るんだから、人の心に、自然の姿に、そっと触れてみたいですね。