日本昔話の世界

先日秋の舞台の打合せで公演開催地秋田県湯沢に行って来ました。コロナで昨年の公演は中止、そしてこの秋に延期しての開催ということですね。でも先が読めない!!私もイベントの仕事を45年ちかくやっていますが初めてです。

中止か、延期かはご存知のようにこの1年舞台の仕事に関わるみなさんは全てその舞台が無くなりましたからね。それどころか、今回波島陽子社中と手を組んだお相手が波島の故郷の芸妓のみなさんです。

この団体を「湯沢湯乃華芸妓」と言いますが、ご存知のように宴席(御座敷)をメインの仕事ですから全く動きが止まってしまいました。正直、かける言葉も見つからない時期がしばらく続きました。

私たち浅草班はどんな形にしろ「やるんだ」と決めていましたから、その号令でお弟子さんたちは本当に熱い気持ちでのお稽古の毎日でした。湯乃華さんは想像を超える辛く苦しい中、本当によくここまで耐えてくれました。

東京はここに来てとうとう4度目の緊急事態宣言が発令されてしまいました。何をやっているんですか!?一人一人がもっと感染予防に真剣にならないと。繁華街には目を覆いたくなるような縦横無尽に好き勝手をやっている者が後を絶ちません。どんな気持ちなんですかね~!!

湯沢に行って思いました。町は静かです!!でもこれもまた困りものです。打合せで関係各所を回らせて頂きました。名物の稲庭うどんも美味しかった。それ以上に町全域どこへ行っても空気が美味しかった。湯沢は素晴らしいところです。この町を応援したいと腰を上げた波島の気持ちがとてもよく分かります。

ずっと回っている道中で、あそこが陽子先生の故郷ですよと車を止めてくれました。この写真が「鍋つり山」と言うんだそうですがこの麓が波島の故郷です。

今でも「日本昔ばなし」に出て来るような風景ですね。「ここで育ったのか・・・・!?」
自然の豊かさ、多くのりんご畑、湯沢というくらいですから有名な温泉も。なにより「小野小町」のふるさとですからね。会う人会う人温かい人たちばかり。

そう感じながらの打合せでしたが、強い気持ちでこの町を応援したいと頑張っている波島を見ると、何が何でも成功させないと。ますます勇気が湧いてきました。