鳥のように

散歩の話はよくしますが、本当に1度として同じ顔を見せない風景がまたたまらないんですね。
毎年、今頃から桜の咲くころにかけてのカモメは見事に綺麗・・・いや美人です。くりっとした目で見られるとついつい立ち止まってしまいます。
この写真はビルで言えば3階くらいな高さで安心して羽根を休めているショットです。

止まり木ならぬ照明のライトの上で下を通る者を眺めて居るんでしょうが、実はここの止まり木も縄張りがあるんですよ!! と言うか鳥の世界でも強いものが良い位置を陣取る光景は少し笑えて来ます。
実際、この鳥も別のカモメにこの場所から追い払われたんですからね。

鳥って一見可愛いようで怖いですよ。昔、酉年のイベントで「金鶏」「銀鶏」「シャモ」「孔雀」「オナガドリ」「キジ」他鳥と言う鳥をデパートの正月イベントで展示したことがありましたが、特に金鶏銀鶏などはとてもとても怖かったことを覚えています。
熱田神宮の敷地内に居た鶏はしゃにむに人間を追いかけて(攻撃)来るという、「誰がこの鶏飼ってんだ~」と叫びたくなる思いでした。
でも、一番鶏は本当に見事にコケコッコウ~と鳴きました。孔雀が目の前で羽根を広げたときの美しさは言葉にはなりません。
カナリアやウグイス、あの動きも可愛いですね。梅の枝で小首をかしげる光景などたまりません。

昔、近所の先輩が伝書鳩を沢山飼っていたことがありました。初めての東京五輪はジェット機の代わりに当時は数えきれない伝書鳩が放たれ国立競技場を大旋回していました。
一匹だけ見るとこんなに可愛いのに、大群でいるトリの群衆は今や天敵のように扱われて可哀そうな気もします。
トリの様に大空を飛んでみたいと思ったから飛行機が誕生した。
なんでも、そんなふうに見てみたら楽しいのにね。
このカモメを観ながら「そこから春が見えますか~・・・」って一度やってみてください。まんざらでもないですよ。