負けたくないから

昨年の初夏に出た緊急事態宣言以来、浅草もすっかりその様相が変わってしまいました。いつも行っていたファミレスが閉店!!周囲のお店も「えっ!!」とため息をつくばかり。

浅草は日本の観光メッカとして多くの外国人が笑顔いっぱいに楽しんでいる光景の毎日でしたのに。怖いですね!!

教室に通う多くの生徒さんも浅草の行事がすっかり楽しめずにいます。先日タクシーに乗っていて運転手さんがたまたま浅草の方でその状況を話してくださいました。恒例の酉の市というのがお稽古場の近くであるのですが、これがなんと「予約制」なんだそうです!!淋しすぎます。

祭りは人混みの中に飛び込んでこその祭りです。笑顔がひしめき合い、お着物が似合う浅草界隈。人が生活する上で一番大切なものをコロナがかき消してしまったように思います。

私が、2度の公演延期に踏み切ったのも「負けたくない」からです。コロナを怖がって何もできずに居る人を見ると頷けなくはありませんが、正しく恐れ、私たちが守らなければならないことをやっていれば大丈夫と自らを鼓舞しています。勿論生活していかなければなりません。その第一条件が心を明るく持つということでしょうか!?

多くの生徒のみなさんが元気に通い楽しくお稽古に打ち込んでくれる姿に、私が救われています。心を明るく持つことこそ勇気ですね。来年こそは大勢で仲見世をかっ歩したい。