追悼公演

そろそろお盆休みも明けた頃と思います。コロナで墓参りもままならない昨今ですが、10月の公演で是非その供養が出来ることを祈っています。

昨年から今年にかけて、私にはかけがえのない人を失くしてしました。なんと言っても芸の師である淺香光代先生です。ずっとそばに居られた先生の全盛時。私には財産のなにものでもありません。豪快でかつ華がある。今なかなか居ませんね。先生が居たから出会えた名人。歌舞伎の中村勘三郎さん、歌謡界の星美空ひばりさん。お二人から声をかけて頂いたときの震えは今尚覚えています。みんな逝ってしまいました。

そしてこの6月、私が上京して35年、ずっと母親のようにそばで面倒をみてくださった埼玉の叔母。東京のお母さんでした。今の84歳は若すぎる旅たちですね。

叔母は私の舞台をいつも楽しみにして下さって。あの優しい笑顔はもう客席に無いんだと思うとやりきれない思いです。くしくも秋の故郷公演は私にとってまさにお二人の追悼公演となりました。

故郷を大切にしなさいよ・・・の教えを、この公演で少しでも恩返しが出来たなら、そう思って開催に漕ぎ着けました。

しっかりとした準備で最高の舞台をお見せしたい。そう思って準備に余念がありません。素晴らしいお弟子さんが、私の故郷の舞台に上がる。

胸の高鳴りが抑えられません。本番まで、もう2ケ月を切りました。