辛抱強い愛情

この季節、道端に咲く紫陽花。

初夏を彩ってまさに「雨もまた楽し」そのものです。日本の素晴らしい季節ですね。

調べてみたら青い紫陽花の花言葉は「辛抱強い愛情」とありました。本当は私も昨年には陽子先生の故郷の舞台に出演するはずでしたが、例によってこのコロナで中止。それでもプロデューサーは諦めずに一度も中止を考えたことはありませんでした。「必ず幕を開けるからね・・・」の強い決意に私たちは湯沢の舞台に向け今日までお稽古を続けて来れたのです。

延期にはなりましたが今年10月10日には幕を開けることが決定、今そのお稽古に向け頑張れています。これほど待ち遠しいと思ったことはありません。

渋谷の伝承ホール・浅草公会堂、銀座SIXの能楽堂等々の伝統ある大舞台、陽子先生の下で出演させて頂いて来ました。舞台に上がる度に多くのお客様の拍手に感動し私の中ではクセになっています。

舞台に上がれば上がる毎にその醍醐味に触れることができ、夢のような興奮に包まれています。それなのにコロナは、私たちだけでなく本当に多くの人を苦しめてきました。

でも、お稽古場に行くと心の底からホッとするんです。勿論、私の生活にお稽古場はなくてはならない大切な居場所になっています。

「辛抱強い愛情」と知って、もう一度外に出てシャッターを切りました。これだけ多くの生徒さんを抱えながら、毎回笑顔で迎えてくれる陽子先生。この紫陽花を観ていると陽子先生のお顔が浮かんでくるから不思議なんですよ。

待ち遠しい秋田の舞台。陽子先生の指導の下で是非10月は成功させたいです。

頑張ります。