優しい笑顔

浴衣が似合う季節がやってきましたね。初夏の緑はなんとも美しい。特に日本庭園はさすがにお着物が似合います。写真を撮る瞬間マスクを外すのですが、こんな日がいつまで続くんでしょう!!老いも若きももうストレスでいっぱい。私なんかずっと歌ってない(カラオケ)から声が失くなってしまったんでは・・・と思えるほど唄っていません。

若者には少しでもこうして安全なところもあるんだから上手く日本の四季を楽しんで欲しいですね。この日本庭園はお稽古場から徒歩30分くらいのところにあるので散歩がてらに丁度良い絶好の公園です。日舞のお稽古をする前と少し踊れるようになってからではそのたたずまいも優しさや自然な感じが出る様になり、こうした散歩も勉強になります。

日舞を習う前に殆どの人がまず「体験」で日本舞踊とはどんなものか実際体験してみたいと多くの人がお稽古場を訪れます。その殆どが「美しいしぐさ」に憧れています。日本もまだまだ捨てたもんじゃないな・・・って思える瞬間です。お稽古を始め一年もすると見違えるように上達し、美しさに磨きがかかり、「こんにちは・・・」なんてごく自然に座って挨拶されるとついつい拍手したくなるほどです。「ああ!やっぱり日本人女性は美しい・・・・」、その瞬間に立ち会えるだけでも私は幸せです。

「思いやる心、優しい心に羽織らせたいのがお着物です・・・」と家元は語っていましたが理屈のない表現だとおもいます。まだまだ、安心できないコロナ禍にあって自由に羽ばたくことは出来ませんが、この心、やはり密は好みません。こうした散策は自然の中でゆったりと過ごす空間にピッタリと思える大切な日本の伝統であり文化なんだと確信できますね。優しい笑顔が似合うのもきっとそのせいなんだと思います。