5月15日のブログに「凍み渡り(しんばい)」というお話をしました。

昭和の童

つまり、分かりやすく言えば写真の手前に道がありますが、この道でなくあの山の麓まで直線で雪の上を歩けるということです。
陽が昇り午前も10時を過ぎると段々雪原も緩みだし歩けなくなります。
この現象と体験は雪国に住んでいないと味わえないものです。

昭和の童

初詣はこうなります。子供目線からはまさに恐ろしいほどの豪雪です。
雪だるまも高さ4mもあるジャンボ雪だるま!
当時はこんなオシャレなヤッケではありませんでした。

昭和の童

真冬はこうなるんですよ!! まるで日本昔ばなしの世界ですね。辛抱強い子が育つわけだ。遊びはもっぱらこの周辺で雪合戦やかまくらを作って楽しんでいました。
雪なら何でも出来ます。周りに女の子が多かったせいか小学校低学年の頃は「ままごと」で台所を作ってね!雪に赤い絵の具、黄色い絵の具で美味しい料理はいつも盛りだくさん。
滑り台もジャンボでした。遊び上手はこうしたことで育まれたのかな!?

昭和の童

その集大成が雪まつりでのこうした雪像です。2月の10日頃開催される雪まつりは町中の人が集まっての娯楽でしたね。
この祭りが終わると雪国の寒い冬は終わり春の陽ざしへと変わっていきました。

昭和の童

この雪降ろしの光景は最近ですね!! 昔は車など全く通れないほどの大雪で
道路はこの電線より高くなります。
道を歩きながら電線をまたぐなど想像できないでしょうね。最近は写真のように雪降ろしの道具も変わりました。
昔はこすき(木のシャベル)と言ってまるで包丁のよな使い方をします。大きなお豆腐のように筋をつけ、下から持ち上げて屋根の下に投げる!!
分かりやすく説明すると相撲の「うっちゃり」のように雪を下に投げる。足腰が強くなるわけだ。

恐いのは、雪は何の音も立てず降って来るので朝起きてビックリの毎日です。
暮れの忘年会に車で出かけ、さんざん飲んで帰ろうと思ったらマイカーは見えず!つまりもうすっかり雪の下!!
想像出来ないでしょうが、昔はそのまま春まで雪の下なんですよ! 移動が出来ないからです。
東京オリンピックが終わって数年後、消雪パイプが出現しふるさとの冬は一変しました。