富山で日本舞踊の会

先日、富山市で活躍されている波島流の「すずらんの会」にお邪魔させて頂きました。お師匠さんが波島流の名取になられて初めての舞台。期待通りの温かな会に感動しました。
お人柄って本当に出るんですね。ゲスト出演は家元の代行で夕喜が参加。温かく迎えられ、勉強になったことでしょう。
波島陽子の作品は日本全国は勿論ですが、ブラジルや台湾、インドネシア等々本当に多くのみなさんが踊って頂けてまさに感無量です。
各地のお師匠さんや愛好者のみなさんは波島作品の良さを知っていて楽しまれているようです。
確かに「楽しむ」ということが何よりで、従って家元が怒るなどという姿は一度も目にしたことがありません。
特に新舞踊は歌謡曲や演歌を踊る訳ですから「芝居心」も不可欠です。淺香光代劇団で学んだ芝居心。今まさに世界中から日本に観光で多くの人たちが押し寄せていますが、「日本の心」に触れたいんでしょうね。
街が綺麗なのも、食べ物が美味しいのも、全て「おもてなし」の精神で優しさを添えて接しているからに他なりません。
中には今だとばかり外国人観光客のみなさんを相手にあらゆる手を使って商売をしている姿が目につきます。
そうじゃないんです。もてなすとは本物の日本の心に接して頂くことです。。

特に伝統芸は売り物ではありません。伝えていくものです。本物を正しく伝える。舞踊など、素晴らしい舞台を観ると私でも涙が溢れ出ます。「感動」なんですね。「国宝」(映画)の影響も大きかったのは嬉しい限りでした。
教える側に、伝える側に必要なものがまさにその日本の心です。富山の先生に何度かお会いしたことがありましたが、実際に富山での舞台(波島流・すずらんの会)を観て感動しました。「ああ!これが波島流なんだ・・・・」と。先生の心はそのままお弟子さんたちに伝わり、夢や可能性を本当に沢山頂きました。
優しく、思いやりに溢れたお師匠さんがここにも居ました\(^o^)/

富山で日本舞踊の会

今回招かれた家元のお弟子さんもさぞ納得の一日だったでしょう。

えげつないほどの商魂を多く見て来て、日本人が日本人に喜んで頂くこの精神が健在なことに心が躍りました。
大舞台の経験があるお弟子さんでも、別の感動があったとしたらまた一歩成長なんですね。

拍手を聞いていても分かります。温かい拍手ってあるんです。富山には、素晴らしい日本の心を持ったお師匠さんが居ました。

朝6時過ぎに東京を出発。9時に富山着。リハーサルから本番はあっという間でした。 たまたまこの日がお弟子さんの誕生日で美味しい海の幸でお祝いをしてあげました。

アルプスはもうすっかり雪化粧。 冬の始まりに温かい1日でした。