
温泉が大好きでときどき鬼怒川に出かけますが、様子が一変しましたね!!
まず第一は異常な宿泊費の高騰!!まるで口裏を合わすように全ての宿泊施設が値上がりしているのです!!
昨年春まで一泊16,000円だったホテルがなんと36,000円!!!!!!!
念のために他のホテルに問合せましたが、同じでした!!
多少の値上がりは分らないでもないが、これを異常と言わずなんと言う?
一昨日もスタッフと話したばかりですが、私は20歳代の頃名古屋の有名なお土産店に勤務し、10年もの間「接客」について学びつづけて来ました。
今考えたら、若いというより「純粋」だったように思います。なにせ、働く第一の目標が「日本一の販売員を目指せ」でしたからね。この目標に対し、具体的に心を創っていくという何か宮本武蔵の五輪書を彷彿させられるような毎日でした。簡単に言えば、「お客様にどう喜んで頂くか・・・」でしたから・・・
その為にどれだけ心作りに邁進したか・・・!?「話し方教室」に通い、多くの「ミナーに参加」し、妙心寺等「座禅を組み続け」、なんと薬師寺の館長(当時)「高田好胤氏の話しを聞きに・・・!!」
女子販売員を東京に連れて行き、商店見学を繰り返しました。当時、三越・伊勢丹・京王等々に出かけ直接その刺激をもらって帰りました。
嬉しかったことは、当時の経営者は率先してその理解があり同調してくれたことです。
結果、何を得られたか・・・!? それは「感謝する心」を学べたことであり、「謙虚さ」を学べたこと。従って心は一流でした。これは経営者にその理解があったからに他なりません。それが証拠に同業者は誰一人真似ができなかったことにその顔が見えました。
現在の、あらゆる業者を見てもお客さまを大切にするという心は勘違いの中で見えてきません。分かりやすく言えば「儲かれば良い・・・」なんですね。
言葉で、どんなに巧みに言い訳をしてもこれらの経営者が間違いなく日本をダメにしてしまって居ます。「心がない・・・」と結局そうなります。
同業として、日本の伝統や文化を商売として使っている輩はとくにそうです。日本の伝統はまさに「心」です。これを失ったら日本ではありません。商売に利用するから段々と観光客には本物は伝わりません。インバウンドで…ではありません。
私どもは現在、純粋に日本の若者を中心にその伝統を日本舞踊を通して伝えています。現代っ子を相手にそれは大変です。しかし、教室で、その心を知った時そこにまたひとつ「日本の心」を伝えられた・・・と感動が待っています。
心ほど難しいものはありません。でも、その心が日本人であるのならこれほど素晴らしいものはありませんね。
良いものは遺さないと・・・。
