心から拍手

波島が芸能の世界に飛び込んでなんと40年。それも素晴らしい師匠「淺香光代」に付いて学んだ芸。私は淺香先生がどれだけ素晴らしいか知っているだけに波島の舞台経験の凄さが判る。普通、これだけの経験をしようと思っても現実には無理であり、まして昨今の芸能界にあってここまでの経験は本当に無理であろう。
先日も歌舞伎での「一本刀土俵入り」の映像を観て改めてそう思った。淺香光代ならと原作者の長谷川伸先生が全ての作品使用を快諾していたほど。
こうした内容はこの世界を知らないと語れない。淺香光代先生はそれほど素晴らしかったと言える。
ここで芝居を学び、舞台の無い日は京都から踊りのお師匠さんを招いて日舞の稽古に明け暮れていたというからなんとも羨ましい話だ。
その波島が芸能生活40周年を迎える!! 我々スタッフはその記念行事の準備で東奔西走の毎日。30周年は盛大に浅草公会堂がその記念の舞台だったが、嬉しいことに今回は台湾をはじめ東南アジアへの海外公演が決まりそうだ。
その他、国内でのディナーショーや公演。すでに今月30日はその皮切りで都内の某介護施設での演武会が決まっている。

考えてみたら、浅草雷門に教室を開校して15年。開校してまもなくあの東日本大震災がありその年の秋に第1回発表会があった。波乱の幕開けでしたね。

おそらく、全国一生徒数の多いお稽古場と思うがそれが全て「個人稽古」というから驚き。上達の早さはここに隠されていたんだと思う。
今年6月より40周年がスタートし、来年5月末までの1年間その記念行事が始まる。
ここでも波島は至って謙虚。つまり、表舞台にお弟子さんを立てようとしているんだから頭が下がる。
100回のお稽古より1回の本番ですよ・・・・。凄い説得力だと思う。

世の中がどんなに変わっても、日本の心を忘れない波島陽子に心から拍手を贈りたい。