雪国育ちでも雪は嫌です。喜んでいるのはご存知のように子供たちばかり。
これは昔からそうです。
写真に見るように、まだこんなものじゃなかった!!これは道路が2階にまで届いていますが、私の記憶で最高だったのは道路上に這うあの電線。だいたい2階より少し高い位置に設置されていますが、この道路上の電線をまたいだ記憶があります。
ということは自動車などとんでもない!?だいたい雪が降ると自動車は通らないし通れませんでしたね!!
私が社会に出て1~2年すると道路に初めて消雪パイプが設置され、主要道路だけは車が通れるようになりました。
消雪パイプは水道の水では消えません。全て井戸水です。ご存知のように井戸水は夏は冷たく冬は不思議なくらい温かいんです。ですから、雪は瞬く間に消えます。
各家庭でも家の周りに噴射設備を設け消雪設備としました。しかし、井戸を掘るのに当時300万も500万もしましたからね~・・・!!雪の降らない地域には無縁の代物。
そして待って居たのが井戸水の使い過ぎで全国一の地盤沈下危険地域に指定されるほど・・・!!
今もこんな光景(写真)はしょっちゅうです。違うのは車が見えるということです。
災害救助!!!? なら豪雪地帯はとうの昔から災害だらけだったということです。
考えてみてください。雪の無い都会はこの作業が要らないんですよ!!
屋根の雪を降ろさないと家がつぶれる前に部屋の戸が雪の重みで開かなくなるんです。笑い話しのように珍しく感じるかもしれませんが、雪国の生活を理解できる人は少ないでしょうね。
それを知って居た元総理の田中角栄だからこそ、列島改造と称し雪国を孤立させてはいけないとあれだけの功績を遺せたんですね。
最近の総理はそうした危機感や国民の為にという実績が無さすぎます。
やっと雪降ろしが終わり、ご苦労様と一杯飲んで頭の軽い上機嫌でお風呂を上り、休んだと思えば翌朝はなんとまた1mもの積雪!!!
だから、最近のニュースで大雪注意報と言ってもまったく驚きません。何故ニュースになるのか・・・!?車が渋滞するから・・・!!?
自然の力には敵わないんですよ!! 豪雪と分かっていて出かけたら周囲の住民に迷惑をかけるだけ。流通を考えたら理解は出来ます。しかし、別の理解の中で自然現象と闘っていかないと・・・。
先代の雪国の皆さんの苦労を理解せず、雪をかたずけるって無理なんです。少し待てば消えるんだから。
急いでかける除雪費も考えたら無駄なように思えるのは豪雪を知っているからなんだとおもいますが・・・・。
私の故郷ではまもなく雪まつりが始まるはずです。雪を楽しさに変える。今の若者はそうした本当の楽しみを知っているんだろうか・・・!!?
負けないで欲しい。