恵まれた環境

長谷川伸先生のご存知「瞼の母」の1シーンです。
中央に居る娘役「お登世」が波島陽子。 今から25年前、平成11年の舞台。

恵まれた環境に居たんですね!! 多くの若者が、女優になりたい・・・、上手くなりたいと日本舞踊を学びます。そして念願の舞台に立つわけですが、波島陽子の選んだ道は当時「淺香光代」に鍛えられたいと上京した訳だから幸運な人ですね。
話しにはいろいろ聞きます。しかし、このように実際に大舞台での経験を見せていただくと波島陽子の振り付け作品(DVD)が素晴らしい訳にうなづけます。

こういう経験があって舞踊が上達できることを味わっているからこそ毎日の浅草道場の指導の意図がハッキリ理解出来ます。
まさに経験や体験に勝るもはないということでしょう。しかも、準主役です。
当時のこの恵まれた環境こそ波氏が選んだ道でした。
どんどん本物が姿を消し、まがい物が増えつつある昨今にあってまさに波島は日本の宝と言って良い人財と言って良いでしょう。

恵まれた環境

今年もまもなくお盆がやって来ます。師匠淺香光代は今の波島の活躍をどう見ているんでしょうね。
私も何度か淺香先生にはお目にかかっていますが、「頑張っていますよ」・・・と言ってあげたい。
波島は現在、雷門で多くのお弟子さんに日舞の指導をしていますが、通う生徒さんは幸せです。経験の量とその中身が違うこと、素晴らしい先生で良かったね・・・と言ってあげたい。

芸どころ浅草、本願寺のすぐ近くに淺香先生の墓があり、波島はいつも墓が汚れてはいないかと出かけます。
師匠が旅発ってまもなく4年が過ぎようとしていますが、粋でいなせな師匠はきっとまた草鞋を履いて旅にでも出ているんでしょうか!?
「お暑うござんす・・・・」と。