素晴らしい予兆

制限時間いっぱい。桟敷席で父は両手をしっかり合わせた。
一気に勝負を着け大の里優勝。
まずは大の里おめでとう。相撲フアンにはたまらない瞬間を私も楽しめた。
五月場所は楽しかった。波島教室の発表会のあった3月には平幕が優勝するという快挙に日本中が湧いた。
しかし、今回この5月場所は違った。この勝ち方は痛快と言って良いだろう。そのヒーローが23才の大の里泰輝。あの輪島関をも抜いたのだから素晴らしすぎますね。
先場所の活躍で新小結ながらその安定感は気持ち良すぎるほどだった。
彼はご存知のように石川県津幡町の出身。ふるさと石川県に勇気を与えたことだろう。
五月場所は特に大谷翔平の再来かと思わせる気持ち良いほどの活躍ぶり。
安定感のある強さ。勝てば優勝の千秋楽。親方は「喜ぶな・・・」と言って送り出したそうだ。
日本の心を持った若者が今や世界中を湧かせている大谷翔平と同じ令和の若者だ。痛快と思える頼もしさ。
近年は外国人横綱の時代に日本の国技はその伝統を心配していたほどだ。三月場所優勝の平幕の尊富士。そして入門一年目という大新鋭大の里の登場に日本中が湧いたことだろう。この優勝を知らない人は損をしたと思えるほどの大偉業。

日本の心を持っているからこそその輝きは美しい。何か自分にも良いことが舞い込む・・・、そんな予兆すら感じるほどだ。