小道具

日本舞踊よりも新舞踊の方が「手ぬぐい」をいろんな小道具に見立てて使用することが多いですね。

勿論定番はお扇子ですが、この扇子もいろんなものを表現させます。
落語なんかでも同じですね。古典落語を始めいろんな場面にこの「手ぬぐい」や「お扇子」が使用されます。
見ていてこれが本物に見えるんですから芸の力って凄い・・・と習いたての頃はずっと思っていました。

着物を着れるようになれる。立ったり座ったりが簡単なようで結構難しいと思えた頃が懐かしく思います。
日本の伝統芸がどれほど美しいか・・・!?一流の芸を目にするたびにのめりこんでいった頃が今となっては本当に懐かしい。

振付をするようになってそれが「命」とさえ言える小道具だということに改めて気づきます。
特に「新舞踊」は普段の生活の中に沢山潜んでいる日本ならではのしぐさに添えてそっと使うこの小道具。
小道具に心が吹き込まれる瞬間に拍手が来るから最高なんですよ。