京都が心のふるさと

私が日本で一番訪れた町。それは京都です。
そんな京都で好きな季節は一番が冬かな!? 美しい景観、整備されたあの庭園に優しく負いかぶさったような雪景色。
豪雪地帯で誰よりも雪に詳しい方なのに京都の景色は別世界です。この景観は人によって創られたことを忘れてはいけませんね。
写真は大原の三千院前です。どうですこの景色。高校の修学旅行が初めてだった京都。縁があって名古屋に10年ちかく居たことで京都に通えたんですね。

勿論京都を楽しむ秘訣は歴史を知ることですが知れば知るほど奥の深い土地なんです。

今回は京の美味と私の関わりについて綴ってみたいと思います。

京都が心のふるさと

これは京都で有名な「しば漬け」です。 壇ノ浦で義経に倒された平家一族、中でもあの建礼門院は大原というあんな山奥にまで逃げ込んでいたとは・・・!!我が子を目の前で殺され憔悴しきった建礼門院を慰めようと村人たちが夏野菜である胡瓜や茄子を赤紫蘇で漬けた漬物を差し上げたんだそうです。あまりにも見事なその紫の葉の漬物に建礼門院は「紫葉漬け」と名づけたと言われています。

何度も何度も京を訪れる中で、私にもその機会が巡ってきたのです。今は全国どこへ行っても漬物やお菓子、お酒に至るまで「柚」の香りをつけた食品が氾濫し今や定番になっています。

ある業者に柚の香りをつけた漬物を提案しました。ご存知のように今日本中でその商品を見ないことはありませんね。白菜に魚にとそれからは柚の香りとともに多くの新製品が食卓を楽しませています。

京都が好きになって何十年後に、こうして世に遺せる商品を作れたのもどこか歴史と重なる不思議さを感じています。