伝えるということ

またしてもの延期を決定してからもう2週間が経ちました。再々再延期!!?聞いたことがありません。
本来であればあと10日で公演(ほんばん)でしたからね。多くの波島フアンの皆様には本当に申し訳なさで心苦しく言葉も見つかりません。

延期の報に多くの皆様から応援メッセージが届きました。いえ、まだまだ届いています。そのひと言ひと言に負けるもんか・・でいっぱいです。
優しい気持ちで待っていて下さる。こんな幸せなことはないですね。特に今回の舞台は湯沢を応援したい・・・と立ち上げた波島の心の舞台です。理解してくれたお弟子さんが集まり本番を待ちました。

ここまで恐ろしい出来事がこの世にあるんですね。この2年で人の心の変化もよくみて来ました。心って素晴らしいはずなのに一歩考え方が違うだけで怖いものなんだ・・・と。

苦しんで苦しんで生まれ故郷に帰った生徒さんもいました。「会社が無くなりました・・・」なんて耳に出来ない言葉です。日が経つにつれギスギスする人の増えたこと。コロナに影響を受けなかった者の人間性を疑うような錯覚。あの東日本大震災の頃の人々の心。まさに優しく思いやりある日本の心でした。波島教室もそうです。家元の思いは生徒やお弟子さんに伝わり、今尚ぶれずに活気のの中にいます。

コロナになって人員が減るのなら分かります。しかし、今尚増え続けている現状を見ると、嬉しい事にまだまだ日本も捨てたもんじゃないなって思えるんですね。素晴らしい若者でいっぱいですよ。こういう若者がしっかり日本の文化・伝統を引き継いでくれる・・・、そんな頼もしさすら感じます。

この困難をきっと元気に乗り切ってくれるであろう波島陽子。今、生徒のみなさんやお弟子さんを守ろうと懸命です。踊りにも、こうした心根というのは表れるんですね。いつかきっとこの騒動に負けず、素晴らしい舞台を飾ってくれるお弟子さんたちが必ず頭角を表してくれることでしょう。それこそが伝えるということなんだから。