仲間たちを大切に

お芝居が好きで飛び込んだ世界。この思いが今の波島陽子を支えています。

小学生の頃に観た大河ドラマに影響されたと言っていましたが、きっとご自分に一番合っていたんでしょうね。

上京して真っ直ぐに「淺香光代事務所」の門を叩いてずっとお芝居を学んだそうです。これは波島のプロフィールを見ると全てが紹介されています。波島も、現在女優に憧れてやってくる若者と同じでした。夢の実現には「運」も無ければ思いだけでは目標は達成しません。波島の運は、淺香先生のお陰で日本の一流の舞台を全て踏んだということでしょう。淺香先生は時代劇が中心ですから日本舞踊も必須であった訳です。もうひとつ大事なことは淺香先生が誰よりも厳しかったことです。

今の若者は、その殆どが自分の都合で行動するということが当たり前になっています。中には、日舞を少し覚えたら「もう大丈夫」と恐ろしいことに経歴や特技にその程度で「日本舞踊」と書く人も居るくらいです。

さきほど「運」という話をしましたが、波島陽子は幸せなことにとっても人に恵まれています。それは、言い換えれば波島が人を大切にしてきた何よりの証拠です。

芸能事のスタッフとの付き合いは波島が淺香事務所に入った時からの人が殆どです。独立して約15年になりますが、芸能生活は35年になりました。着付けの先生(写真)も35年の付き合いということになりますね。これらの皆さんがサポートして下さるお陰で一流の仕事が出来ている訳です。

芸能関係に限ったことではありませんが、人を大切には感謝や思いやりがあって成せる業です。芸事に関わる中で、派手に見える世界だからこそ人を大切に、つまり仲間を大切にを学んで欲しいですね。