今月13日に英国でのG7サミット「主要国首脳会議」が幕を閉じましたが、会場がコーンウォーールと聞いて心が躍りました。なんと懐かしい!!
イギリスの南西部にあるこの地方にマラザイアンという小さな町があります。
この町もそして写真のセント・マイケルズ・マウント城もどこか神秘的で素晴らしい憩いの場所でした。
写真はお城まで道が続いていますが、実は満ち潮と引き潮のマジックであのモンサンミッシェルと同じ光景を見ることが出来るんです。昔の人のロマンでしょうね。私は当時学研の編集長と一緒に出掛けましたが「ここを雑誌等で紹介しないで・・・・」と言ったことを覚えています。ご存知のように素敵な場所が紹介されれば世界各国から観光客が訪れるからです。もうG7で知られてしまいましたね(笑)
私は自然児と言って良いほど大自然の中で育ったせいか、素晴らしい空気を知っています。森林浴に浸りオニヤンマを追いかけ、アゲハチョウと遊んだ少年時代はまるで妖精の世界そのものでした。これからの子供たちにおそらく足りないものがあるとすればこの大自然でしょう。山を駆けづり川に飛び込み真っ黒になって夏が終わる。するとあの大雪です。でも、豪雪で人情が学べることを今の若者は知りません。もうみんな物語の世界なんでしょうからね。
カメを助けた浦島太郎が龍宮城に行った話。大自然で育ったからこそどこか真実味を感じた筈です。
「つるの恩返し」のあの雪景色。日本舞踊に携わっていて表現方法の大切なひとつが日本の四季で、自然とその感覚を心に焼き付けていたんだとも思います。
嬉しいことに、波島陽子の日本舞踊教室には若いお嬢さんたちでいっぱいです。
着物を着せられるのではなく、その素晴らしい感性に着物を羽織らせたい。そうした日本の情景を知っている者こそがその心を伝えることで素晴らしい日本舞踊が仕上がるような気がしてなりません。
舞台で拍手が飛んでくるのは、その心が届いたときですからね。