普通の生活に

3月17日頃に開花宣言だそうだ。本日菅総理大臣より緊急事態宣言が2週間ほど延長と発表。宣言宣言宣言! いい加減収束宣言に切り替えて欲しいと多くの国民の願いだろう。ここまで来たら、誰が悪いではなく国民の一人一人が責任ある行動を取るしかありませんね。

昨年の春先に隅田川の屋形船が・・・・と大変な騒ぎになって一年が過ぎました。あの頃はまだまだその殆どが他人事にしか思えなかったはずです。そして、緊急事態宣言が下り、「お花見」どころではなくなってしまいました。屋台の出ない桜並木、初めて目にしました。この頃から人の考え方の違いに多く出くわして来ました。なんの為の緊急事態宣言なのか分からないほど、「自分は大丈夫」と全国を駆けずり回る輩。今考えると「危機管理」の出来ている居ないの違いの怖さも経験しました。

波島陽子日本舞踊教室の感染予防対策の徹底ぶりを考えると、「安心・安全の確保」の違いは人を守るという観点からとてつもなく大変ですが、それを徹底出来た心の持ち方に脱帽です。いつ、誰が感染してもおかしくない状況に生きた気がしないほどです。しかし、教室で出来ることは徹底した消毒と換気にありました。お陰様で、お稽古はその殆ど99%が個人稽古ですから、その点でも良かったんですね。

しかし、毎日流れるニュースを見ると本当に心が晴れることのない1年でした。例に漏れず、我々も昨年秋に予定されていた大舞台は当然延期。その判断も実に早かった。今年の秋に変更したのも大正解。それどころか、今年に開催の方針の決定がまだ下せないでいます。

私は毎日隅田川を散歩していてある光景を思いながら歩いているのですが、昨年春の屋形船騒動からパタッと屋形船はその姿を消しました。淋しいものです。いたるところに繋がれた屋形船。まるで「動くな!」とでも言われているような姿に見えて淋しかったですね。今年もまもなく満開の桜が姿を魅せるでしょう。それこそ、人目を忍んで観るしかないんですね。祭りのように、楽しい雰囲気は危険ですよ・・・が分かっていれば悲しいですがその桜見物の姿も変わってしまうのは仕方のないことです。

今日の散歩で久しぶりの屋形船を目にしました。なんとお客様が乗っていました!!勿論、ガラガラですが動き始めましたね。飲食店同様、工夫に工夫を凝らしての営業開始なんでしょうが、要は感染させなきゃいいんです。おそらく、屋形船に乗って何も食べず何も飲まずでは通らないでしょう。それでも生きてゆくために舟を出す。

大都会東京にはこうした営業が随所にある訳ですから難しい問題です。私も散歩が好きだから出掛けますが、朝早く、または平日の人の少ない場所を選んでの毎日。ああ!収束したら温泉に行きたい。映画が観たい、カラオケに行きたい。でもね、散歩しながら大きな声で歌える場所があるって恵まれています。歩けば少しはストレス解消にもなるしね。

昨日、糸魚川(新潟県)で1kmもの地すべりがありました。まもなく10年を迎える東日本大震災、もう地球がどうなってもおかしくない時代なのかも知れません。穏やかな春だった10年前を考えれば、出来る努力で楽しい春にしたいですね。