本舞台に叶う日本の心

いよいよ桜の季節がやって来ましたね。
全国どこでも、今年もまたいろんな会場で素晴らしい伝統芸能が観れると思うと心が躍りますね。
波島も、まもなく芸能生活40周年を迎えますが私も一フアンとしてとても楽しみにしています。
家庭環境でも、私の人生に芸事はとても身近にあって、とくに時代劇にはだれにも負けない見る目が養われたように思います。
縁あって、波島陽子の日本舞踊教室に当初から深く関わって来ましたが、波島の芸の知識の確かさに今尚驚くことばかり・・・
そう言えば、波島陽子との接点はあの女剣劇で一世を風靡した淺香光代先生との出会いがキッカケでした。
ひょんなことから淺香先生に「あなたも浅草に踊りを習いに来なさい…と!!!」
勿論、私が踊りを習いたい訳でもなく当時は淺香先生に踊って欲しいことが縁で浅草の先生の道場を訪ねたものです。

当時勤めていた会社の社長を男にして欲しいと頑張っていましたが、浅草でお稽古をする内に「この女性(波島)を立派な指導者にしたい・・・」とその思いが膨らみ、「波島陽子日本舞踊教室」を開校することになりました。
日本舞踊が上手い・・・のは勿論ですが、一番の大きな動機は、「この女性(ひと)を立派な指導者にしたい・・・」が去来したことでした。
あれからもう20年にもなります!!
この間、いくつか大きな舞台を設けましたが、驚くことは波島陽子で舞台が持つということです。
今まで通り、日本舞踊の世界のイメージから脱することの出来ない人たちとも多く接して来ました。
ご覧になった人なら判ると思います。波島の舞台には嬉しいことに、優しい日本の心が宿っています。
一般のみなさんはリハーサルを目にすることができませんが、お弟子さんが客席で見守る中、シーンと静まり返った舞台に明かりが当たり、波島のリハーサルがスタート。作品は新舞踊でしたから、勿論分かりやすい内容で全員その舞台に心を奪われていきました。
中盤を過ぎたころ、上手で・・・、後方で・・・、花道下で、波島の踊りにすすり泣く声が・・・
長い芸能生活で、こんな光景を一度たりとも目にしたことはありませんでした。
リハーサルなのに、とんでもなく大きな拍手。

波島が振付ける新舞踊は、古典やいわゆる日本舞踊の手を基礎とした上品さ。こんな新舞踊を観たことがありません。
そう言えば、大衆演劇の男優さんが2名ほど習いたいと通っていましたが、その気持ちが分かりますね。

この教室でお稽古したいと「体験」に訪れる希望者の中に、「大衆演劇を観て私も踊りたいと思ったので・・・」という人も少なくないんです。
浅草という立地もあるのでしょう。現在通っている生徒さんの数は半端ではありません。これ全て「個人稽古」だからです。
関係者という意味でも、運営当事者としても、一個人としても、素晴らしい日本の心を持ち得た波島陽子にはただただ脱帽です。

多くのお稽古全てが個人稽古です。舞踊を学べると同時に、師匠に接しながら日本の心を学べるみなさんは本当に幸せだと心から思います。
まさに日本の伝統芸そのものですね。
多くの旅行会社の皆さんから、「インバウンドでのコースに是非入れてください・・・」の要望は今尚絶えません。浅草で、本格的に外国人のみなさんに「体験」というくくりで接して参りました、月日が経つうちに「日本の心を日本の若いみなさんに伝えたい・・・」に変わり、今ではまさに日本一の生徒数となりました。
いつの日か、生徒さんの舞台で感動を味わいたい・・・。一人一人の日本人がしっかり日本の心を持てるようになったら・・・、そう思うと現在はそれが何よりの張り合いとなって居ます。

来年は、芸能生活40周年の記念の一環としてまたまた大舞台で日本の心の花を咲かせたいと思っているところです。楽しみにしていてください。