注目の心

今年もまた綺麗な花の季節到来ですね。私も男性の中では人一倍花が大好きで、季節ごとの花を見逃すことはありません。

最近頂いた一冊の本に目を通し、植物をいろんな角度から愛でている人がいるんだな~と改めて思い知らされました。
小林國雄さんの「人も盆栽も枯れるから面白いんだ」という一冊です。本当に人それぞれですが、文句なしに日本人の心に魅かれます。
帯に、「枯れたら生きていたことに気が付く、それが人生であり盆栽なんだ」とありました。

そう言えば、波島陽子と出会ってかれこれ23~4年になりますが、その人間性は全く変わらず、穏やかで温かな心根はずっとずっと健在です。素晴らしい性格(じょせい)ですね。
穏やかで、人に優しいというのはまさに「財産(たからもの)」です。

20年ほど前に、一人の高校生に日本舞踊を教えるというキッカケが在りました。当時波島はすでに20余年もの間、舞台女優として活躍していた実績はありましたが、誰かに教えるなどという考えは毛頭なかったんですね。それが、全国に「振付ビデオ」を販売したいと考えたとき、手段のひとつに「ホームページ」を立ち上げないと他に告知の方法が無く私がパソコン教室に通いこのホームページを立ち上げました。
公開したホームページはたちまち注目を浴び、1人が2人、5人・10人と生徒さんが増えていきました。
1年半も過ぎた頃だったでしょうか・・・!? ゲルマン民族みたいに貸教室を借り歩いての指導は出来なくなるほどに膨れ上がり、現在の雷門教室が誕生しました。

注目の心

教室の生徒さんは幸せでしたね。 大舞台での本格的な舞いの披露(しゅつえん)が出来たわけですから・・・!!  この世界ではあり得ないことです。

私も、芸能関係の仕事を第一線で30数年もやって来て芸能の世界については詳しい方だと思います。
私が経験したり、知識を得ながら成長するんですが、一流になればなるほど「頭を垂れる稲穂・・・」の意味を肌で感じていました。
「感謝出来る心」、「思いやれる心」、そして「謙虚な心」、これははっきりと二手に分かれます。
現在のテレビ等で人気者を見ているとまさにそれが如実です。
毎日テレビに出ていたら嫌でも顔や名前は分かります。ここで二手に分かれるのがまさに人間性です。
いい気になってしまう。 つまり横柄になるということです。あまりに周りにチヤホヤされすぎて自分を見失ってしまう人気芸人。今でも少なくありません。そうした勘違い芸人を嫌というほど見てきました。 これは、誰のせいでもないんです。 錯覚や勘違いに併せ、そこに性格が加わったらもうどうすることも出来ないのがその要因です。
波島教室を運営しながらでもそれは沢山のそうした姿を見てきました。

冒頭に、花の話をさせて頂きましたが、写真の「蘭」の花は波島が舞台公演で頂いた5年も前のお花です。適度に水をやり、温度調整をしながら、きっと蘭に適した室温で5年も花開いて来たんだと思います。
愛でる・・・という言葉があるように、これは波島が毎日の生徒さんたちへの気持ちそのもののように思えてなりません。
業務の関係で私は150余名の生徒さん全員と常にメールのやりとりをさせて頂いているのでよく判ります。
そのメールの大半が、「お稽古が楽しくってまた次回が待てないくらい・・・」とか、「こんな親切で優しい先生他には絶対に居ないと思う・・・」等々
事務局の私にとってはこの上ない喜びです。

まさに、日本の心を伝えるにこれほど相応しい指導者はなかなかお目にかかれないと言い切れるほどです。
長い観察の中で、特に難しいのがなまじ芸能事をかじった元女優予備軍達です。感謝の心どころか先輩風を吹かせたり、威張ったり。そういう輩だからこそ挨拶や感謝の心など全くといって良いほどありません。
性格と言ってしまえばそれまでですが、優しい指導者に接していたら普通は寒かされるはずです。
従がって、これから女優を目指し、芸能畑で頑張ろうとする者は特に、是非参考にして欲しいと思います。 
心の優しさこそ日本人のもっとも素晴らしいところですからね。
インバウンドでこれだけ日本に外国人が訪れるのは、紛れもなくその美しい心に出会いたいからに他なりません。
私は京都が大好きでおそらく20~30回は訪れていると思いますが、京都には不思議な心がいっぱい潜んでいます。建造物は勿論ですが、おもてなしの心はすべてにはんなりとしていて日本人として誇りでしかありません。

私は、やたらと波島陽子を褒めますが、それは嘘のない裸の波島を知っているからです。
それはたったひとつです。だれにでも優しい思いやりで接することのできる波島は女神のようにも思えます。
日頃、殆ど教室に顔を出しませんが、みなさんのメールで判ります。

ご存知のように、インバウンド等でここぞとばかり日本の伝統文化を安売りしている勘違い者が少なくありません。
確かに、企業は利益の追求あって成り立っているんだと思います。しかし、こと文化や伝統は違います。簡単に言えば日本人の相手に対する心からの思いやりがそこにあって周りの者の目や心が騒いでしまうんだと思います。
「儲かればなんでもあり・・・・!」危険ですね。

これらに危惧しこのように訴える者は現在少ないと思います。しかし、荒れ狂ってから「さあさあ失敗した・・・」と嘆いても遅いときがやってきます。
私が心から心配なのは、今がチャンスと日本の伝統を商売にしている輩たちです。
伝統は商売の道具や商品ではありません。

注目の心

波島教室もお着物を着て「浅草散策」なるイベントをかれこれ20年ちかくやってきました。「美しさに酔えるおもてなし」、このことはまさに波島陽子の心そのものです。
ご案内ひとつ、撮影のポーズひとつ、まさに日本舞踊教室らしいおもてなしに多くの称賛を浴びています。
これは、外国人だからではありません。前述のように、毎日通う日本舞踊のお稽古で頑張っている日本人のみなさんを第一に、まさに日本の心を伝えていると言って良い道場でしょう。注目の心そのものですね。