日本の文化・伝統芸

日本には本当に素晴らしい文化があり伝統芸があります。
私の教室にも多くの芸能人や女優を目指す若者が通っていますが、彼女たちもその基本が大切なことは十分理解している様です。
AIの普及や心の時代が遠のいている現代にあっても、TVや映画での時代劇の大作はやはり目をみはるものがあります。
時代劇や着物での撮影現場(写真)に行って思うことは、やはり基本が出来ていないと演技(表現)はなかなかできるものではありません。
スニーカー等に慣れて活動する若者が着物の袖に手を通した姿に「綺麗・・・」と思うことはあっても「美しい・・・」とまではいかないんですね。きっとそれがしぐさなんでしょう。現代っ子は勿論その立ち居振る舞いに欠けて当然です。
ご存知のように、近年のインバウンドで想像を超える諸外国からの訪日人数が増えました。日本が美しいと思ってくださることは誇りにさえ思います。ただ、悲しいことは、それを商売に利用し間違った内容を外国のお客様に提供していることです。
私どもも16年ちかく「体験」という内容でお相手をさせて頂きました。もっともっとご提供したいのですが、本業の日本舞踊教室の生徒さんが多くなってしまい近年はそのお相手が出来なくなっています。
しかし、冒頭でお話ししたように、日本人が、日本の若者が本格的にこの日本の文化(伝統芸)を学びたいとすることへの協力(しどう)こそ今一番大切な私の使命なんじゃないかと思っています。
まだまだ日本は捨てたものじゃないな・・・は嬉しい気持ちです。