いよいよ芸術の秋に突入しましたね。日本らしくない天候続きに少しうんざりしないでもありませんが、お稽古では連日多くの生徒さんがこの暑さに負けず頑張っています。
私はよく上達の秘訣は「楽しむこと」ですよ・・・とアドバイスし続けてきましたが、新しくお稽古を始めた人に「お稽古はどうですか・・・!?」と尋ねると「楽しくってしかたありません」「明日のお稽古が待ちきれません・・・」等々嬉しいメールが返って来ます。
その通りですね。上達の秘訣は楽しむことが出来たらしめたもの。最初は興味があったから始めたとしても楽しいと感じれたら間違いなく上達路線に乗ったと言って良いでしょう。
師匠波島は出来るだけ舞台経験をさせてあげたい・・・といつも考えています。いつも言うように100回のお稽古より1回の本番(舞台)と言いますがまさにその通り。
波扇会(なみしまりゅう)の舞台は美しいと評判ですが、それは基本が出来れば心で踊ることを覚えるからなんです。
初めての舞台でも堂々と踊りきる。しかも観衆を唸らせる魔法のようなものが見える。本人は後日その舞台を映像で観ないと分かりませんが、その前にお客様から「良かったよ・・・」と拍手喝采を浴び自信をつけて行きます。
中には少し勘違いする人が居ますが、特に多いのが役者志望のお嬢さん。少し動けるようになると「自分はもう覚えた・・・」とお稽古に来なくなる。残念ながらそうした人が活躍するという姿を一度も見たことがありません。
これでもかと通い続け、飽くなきお稽古に明け暮れる生徒さんが間違いなく成長する。芸事はそういうものなんですね。
来年は師匠波島の芸能生活40周年の年を迎えます。いくつかの舞台で是非大車輪で舞台に臨んでもらいたいと思います。楽しみながらね。