昨日は私の父の命日でした。
52歳の若さでダンプカーと正面衝突で即死。私が23才の時でした。
車を運転する人なら判ると思いますが、センターラインが黄色。つまり追い越し禁止区域でした。
父からすれば対向車線を走るバスが先頭を走るのが見えるだけ。バスは大きいからその後が見えないのです。当時父が乗っていた車は軽自動車。
父の前には1台の車もなく見通しは良かったようです。
ところが、そのバスの後ろに居たのがダンプカーでした。そして一瞬、大丈夫と思ったダンプカーの運転手がバスの右に出て追い越しをしようとした。
ダンプが追い越しで反対車線に出ると同時に・・・正面衝突!!!
勿論100対0と判断されました。
でもね、死んだら100対0は関係ありません。「帰してください・・・」それだけですね。
まだまだ若造の私はここで大きな学びを得ることになります。幸か不幸か当時私の叔父が運輸省の役人でそれも高い位置にいた人でその対応は全てその叔父がやってくれました。
ですから、相手との交渉事や様々なことは今でも一切覚えておりません。
葬儀の時、東京から来たその叔父がひと言私に言いました。「いいかい俊雄君、悲しいことだ・・・。悔しいことだね。でも決して相手(加害者)を恨んだり怒ったりしてはいけないからね。起きてしまったことは法律でしか解決できないんだ。叔父さんが全て引き受けたから任せなさい・・・」と。
その後、最高の処理でとりあえず幕を締めました。「興奮し、怒らなくて良かった・・・」と今改めて思いますね。
加害者も相当苦しみ、罰を受け、人生が変わったようでしたからね。
でも、でも昨今は一体どうなっているんでしょうね!!
つい最近のニュースで「別れたら殺す」と宣言し、本当に殺してしまったではありませんか!?
それどころか、あの可愛い盛りの6才の男児を殺すんです。親が親族がですよ!!!!!!
とても人間の「成せる業」ではありません。
考えてみると自分勝手・自分本位、人としての生き方の出来ない若者が本当に増えましたね!! 若者ばかりじゃないかも知れません!!
時代の変化も関係が無い訳ではないかも知れない。つくづくそう思います。
「生きる」という大切な道を知らずに育つ若者。それはスマホ等にみれるようになんでも簡単に物が手に入り、出会いも同じこと、どこのだれか分からない人と簡単に出会える時代。
ロシアとウクライナ問題も同じこと。とても人の心を持った者の出来ることでないことを平気でやってしまう。
どこの誰だって、尊い人の命を奪っていいなどという話はどこにもありません。ネット詐欺も留まるところを知らず…です!!
世が世なら「市中引き回しの上獄門打ち首」でしょう。
あのプーチンが人気取りである町を訪れ、パフォーマンスで世界にその映像を流していました。滑稽にしか思えない小さな人間。
人間は、誰もが「生まれて」「生きて」「生かされて」で人生を全うしているんだと思う。
「生きて」・・・でみな必死に頑張っています。
「生かされて」・・・が分かれば事件や事故は起きないんだと思う。どんなところにも、どんな人にでも「感謝の心」あって終息を迎えるんです。
52歳で旅発った父を思う時、どんなに悔しかっただろうね・・・と思います。
「君子危うきに近寄らず・・・」先人が教えてくれていましたね。
被害を被る人も、ひとつひとつ気をつけなければならないという教訓でしょう。