新舞踊の振付は回を重ねれば重ねるほどその難しさを感じます。
ドラマ(作品)に忠実でなければならないからですね。
よく師匠に言われました。「表現に嘘があってはいけない」・・・と。
難しいけど楽しい。完成したときの安堵感は想像を超えます。この作品(写真)はブラジルの日系の方からのご依頼でしたがメールが届いた時はびっくりしました。・・・・でもそれ以上に嬉しかったですね。
遠い国から日本舞踊(新舞踊)を・・・と。
作品(写真)は阿国舞扇といって歌舞伎の始祖とされた伝説的な作品ですが、名古屋山三と阿国の物語。
当時阿国の話は知っていましたが、この「阿国舞扇」の楽曲は初めてだったので驚きました。こんなにも素晴らしい作品(音)があるんだ・・・と。
ブラジルの女性に教えられました。
完成したこの「阿国舞扇」をブラジルの大きな祭りの舞台でご披露され大喝采だったと聞いたときはこちらが感動しました。
その後、日本中の舞踊愛好者の皆さんが舞台で踊って下さっていると知り制作者冥利に尽きました。