囲炉裏

世の中がどんなに便利になっても、忘れていけないのが人間生活の原点です。
この写真に「懐かしい・・・」と思った人はもう少ないのかも知りませんね。
私もこのように囲炉裏の生活は小学生の低学年くらいまでしか記憶がないものね。
映画やテレビでは知ってるかも知れませんが、ここが団欒の場だったんです。
煙が充満するので天井は煤で真っ黒でした。
懐かしいな~!! お爺さんがここでいろんな話をしてくれたっけ。大人が集まると酒場に変身。 そうそう、そう言えば福島県の野口英雄博士は小さい頃この囲炉裏の鉄瓶で大やけどをしたって話。
彼はこの囲炉裏の事故で世界一の博士になったんですからね・・・。記憶にはほんの少しでもこの経験を知ってるって貴重です。部屋中が暖まってね。
火を興すことも、薪を集めて来る必要性も自然の中でした。
この中に、芋や栗があったことも・・・・。かちかち山の話などとっても真実味がありました。
私がたまに便利じゃない方がいい・・・というのは表現できない「人間として一番大切な生活」が囲炉裏時代にはあったからなんだと思います。
家族団らん、語り合える場の大切さ。今になって分かります。