波島陽子ふるさとで舞う

待ちに待った波島陽子の故郷公演が決定しました。 時代劇が好きで上京、淺香光代師に師事し演劇を学び、独立して13年を迎えようとしています。
故郷湯沢を愛してやまない心が多くの人の心を動かし、来年オリンピック年に特別公演を開催する運びとなりました。 湯沢では、故郷を元気にしたいと芸舞妓を育て「湯沢湯乃華芸妓」を立ち上げ活躍している阿部師匠の姿に打たれ「是非湯沢を盛り上げましょう」と意気投合。今回の企画となりました。

「ふるさとは遠きにありて思うもの」と室生犀星の詩にあります。湯沢市出身で舞台女優として活躍するかたわら、旧来の日本舞踊各派で精進したうえで新舞踊「波島流」を旗揚げし、東京・浅草に稽古場を構えた波島陽子もまた、「ふるさと」を常に思う一人です。今では東京都内の日本舞踊教室入門者ランキング第一位(http://my-best.com/5807)を獲得していますが、その「愛郷心」はプロフィールに「特技は秋田弁」と好評するほどです。
一門の弟子たちに「わがふるさと」を知ってもらうと共に、「江戸で花開いた粋の文化」をふるさとの舞台で存分に披露したいと「里帰り公演」を企画しました。一方、「ふるさとを離れずに、ふるさとを愛し続ける」生き方もあります。
「湯沢湯乃華芸妓」の皆さんは、数十年前まで存続した湯沢芸者の伝統を復活して4年、「お座敷での芸事」を積んでいます。普段はお座敷に限られた舞いや踊りですから、一般市民からは近くて遠い存在かもしれません。そこで、ふるさとから離れて精進を続ける波島陽子と、ふるさとの内にあって精進の様子を垣間見ることが稀な湯乃華芸妓の皆さんとが、一堂に会して
の花舞台を繰り広げ、市民の皆さんに「粋」と「艶」の文化を堪能していただこうというのが今回の舞台です。

故郷湯沢を出て34年、波島陽子は「ふるさとで育まれた気概」を基に東京の地盤をかためつつあります。それは、新時代への橋掛かりとなる平成最後の本年2月には銀座にある観世能楽堂での公演を果し、舞踊界における「波島流」の評価と共に大きな自信を得たことで本人も自覚しつつあります。
一方、ふるさとで伝統復活5周年の「湯沢湯乃華芸妓」さんに感動と共感を得たことから、それぞれの節目を記念して、「外から応援するふるさと」と「内にあって守るふるさと」の合同公演によって、波島のふるさとへの恩返しがささやかなりとも実現できるのではないかとこの舞台が決定いたしました。
どうぞ温かな眼差しで応援していただけたらこの上無い喜びです。

公演詳細は 株式会社ポラリス(03-6231-7064)又は湯乃華芸妓(0183-56-5182)

 

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