波島陽子のこだわり

つい先日アメリカからとても素敵なカップルがやって来ました。

前日の申し込みでしかもそれが体験希望が日曜日であったため多少準備にてこずりましたが8月最後の日曜日!
例年ならまだまだ残暑続きで振袖はとても・・・と思うんですがこの涼しさです。

日本に到着したばかりなのに約束の時間丁度に待ち合わせ場所に現れたのはビックリしました。
よほど楽しみにしていたのが伺えてこちらもやる気満々!!
オリンピックが決定し、更に東京が注目されたのか本当に外国からのお客様でいっぱいの浅草。
日本の文化に戸惑いながらも、その目は楽しみでいっぱいだというのが分かります。
いつも思うのですが、不思議と着物が外国人にも似合うということです。
普段、ここまできつくお腹を締め付けられることは無いはずですが、大鏡に映る姿に笑みがこぼれる瞬間はさすがにこちらも嬉しいですね。
彼女が美しく仕上っていく様に彼はすぐさまスマホで1枚! この写真は撮影のため立ち位置についた瞬間のひとコマですがこの1枚が全てを物語っていますね。

この日は前日からぐずついた空模様でしたが、素晴しい蛇の目傘が余計着物を引き立ててくれました。
仲見世に着いた途端、まるでスターが登場したように寄ってくる俄かカメラマン。
記念に私も私もと大変でした。
偉いな~と思ったのは、その要求になにひとつ嫌がらなかったことです。
素敵な思い出になったことでしょうね。 彼女の振袖は総絞りでしたのでたまたま居合わせた生徒さん数名もうっとり!
最高級の蛇の目傘、本人はそこまでの価値がきっと分からなかったとおもいますが、いつかきっとその良さに気付いてくれると思っています。

生徒さんの殆どが、実はこうした着物姿等に憧れ、着付けが出来るように・・・、
美しいしぐさが自然と出来るように・・・、みなさん究極はそこに到達したくてお稽古に通っています。

波島陽子のこだわり

考えてみると、開校してから波島陽子日本舞踊教室は8年になりますが、生徒さんの殆どが頑張って、開校時からは別として、もう5年です6年ですの生徒さん!
途中で嫌になって辞めるという人がいないのは、日舞が好きなんですね!
たまに教室を覗くと、本当に上達の跡がはっきり分かり自分のことのように嬉しくなりますね!

大衆演劇が好きで・・・、日本舞踊の舞台を観て・・・、歌舞伎に魅せられてと動機は様々ですが、やはり好きというのが一番大切なような気がします。

それと無視できないのがこの教室は若者が多いということです。
下は6歳から70歳くらいまで居ますが平均年齢は27歳くらいかと思われます。
それだけに当教室の発表会の舞台は圧巻ですと評判です。

少しずつ白塗りのお稽古をしたり、着付けのお稽古をしたりと頑張っていますが、何より好きで取り組んでいる姿があってこそ成り立っているんですね。

外国人のお客様が、今回はそうした生徒さんの日舞を見れたのはラッキーでした。
不思議な世界に入り込んだ体験はきっと思い出深い旅になったことと思います。

特別に、何を・・・ということはありませんが、自然な振る舞いの中にきっと「おもてなし」に触れて頂けたことと思います。

 

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