困難に負けない心

準備が整って来ました。 10月10日、湯沢の公演までもう5ケ月を切ったんですね~!!コロナであろうが、なんであっても月日は間違いなく過ぎてゆきます。

今年10月10日の「粋と艶との花舞台」 、湯沢の湯乃華芸妓さんとの共演は波島陽子の故郷であることからこの話が持ち上がりました。しっかりと組んだ計画もコロナには敵いませんでしたね!!しかし、全国の芸能に関わる多くの皆さんもその多くのストレスと闘って来ました。闘うエネルギーがある内は良い方です。死ぬほど辛い思いに舞台どころかその会の存続すら危ぶまれています。そんな時だからこそ、今回の舞台はその開催に意義があると思っています。そうでないとその関係者はみな潰れてしまいます。波島社中の面々も気持ちを切らさず本当によく頑張ってくれました。その努力を見ているだけに是非当日は大いに楽しんで欲しいと願わずにはおられません。

コロナの責任(せい)にばっかり出来ませんが、この感染騒動でおそらくそれぞれが自分を見つめ直したことでしょう。その結果、「私の日々の生活に何かしないと・・・・」と奮い立って波島教室の門をたたく若者のみなさんがホントに驚くほど急増しています。これはこれで素晴らしいことですね。

今回のコロナで、現在は外国からの観光客は殆どゼロに近いですが、普段なら波島教室にも年間2000名ちかくが日本の伝統文化に触れたくてやって来ます。いつも何故!?とみんなに問いかけています。それは、生徒やお弟子さんにその理由を聞かせたいからです。これは最も日舞を習いたいとする人には是非知っておいて頂きたいからですね。つまり、外国のみなさんが日本を訪れたいのは「日本が美しい」からです。この美しさに含まれるのが、人の優しさであったり街が綺麗だったり、ものが美味しかったりと言っていますが、親切という日本人の文化もあってそれは今尚健在です。

人の心の美しさ、これは日本が世界に誇れるものですね。その心が全ての美しさになって人の心を幸せにするのだと思います。

そうだからと言って、日本人にもごく一部ですが極悪人は残念ながら存在します。つまり、「自分さえ良ければ」の恥ずべき人間です。詐欺集団の昨今の暴れようは目を覆いたくなるのが現状です。生徒さんの中にもその被害に遭った者が居ました。人の苦しみをせせら笑う残念な人間。生まれたときはきっとみんな可愛い赤ちゃんだったでしょうにね。仕事仲間にも居るんですよ!平気で嘘をついて調子良いこと言って相手を食い物にする悪魔が!! 残念なことは、そうした人は自分が悪いことを、相手に迷惑をかけていることに気づいて居ません。つまり自己中心的な典型だからです。この性格は治らないと言われているほど厄介なものです。

口の上手な人に多い傾向がありますが「信用」が大切です。自分が良ければ相手(ひと)を食いものに出来る。一番困るのはそこに本人が気づいていないと言うことでしょう。そういう人は世の中で一番大切な「友」を一人一人失ってしまっているんです。

こんな世の中です。笑顔を、希望を、夢を・・・・。困難に勝つにはこれしかありません。笑顔は必ず多くの人を幸せにする。これは間違いありません。

私たちは無力で何も出来ません。しかし、夢や希望、勇気を与えられるようどんな困難にも負けずにこのコロナという難敵と戦いたいと思っています。

芸事、特に日本舞踊は素晴らしい。お稽古に打ち込むみなさんの笑顔が張り合いで私もこうして頑張れています。

人に感動を与えることの出来る「芸術」が健在であってこそ日本は安泰です。憧れから脱却し、勇気をもって自分の思う人生を歩いてもらいたいな・・・って思います。

希望があるから、夢があるから人間(ひと)は元気で居られます。そういう意味でも今年の湯沢の舞台はとても意義のある公演だと思っております。当日会場にお出かけになれなくても、今回の舞台をライブ配信で楽しむことができるよう頑張っています。

この舞台、そんな心が伝わったら嬉しいな。