昭和の童

泥んこになって駆けずり回った子供の頃。今では青鼻を垂らしてなどまったく想像できないだろうが、つまり「青っ鼻」だ。
これを服の上(腕)で拭くんだからたまらない(笑)
どうだろう!、考えてみたら幸せな子供時代だった。遊びは全て手作りなんだから自然が相手だ。
サンタクロースを信じ、月でウサギが餅をついているってそう思っていた。だからかぐや姫の物語はとても身近だった。
夜、真っ暗になるまで遊びほうけていた時代。真っ黒な顔をして誰も元気だった。山に囲まれ、川があり、何ひとつ遊びに事欠かないのだ。
身体中傷だらけなんてみんなそうだった。強くたくましい人間はまるで有名なコシヒカリのように育った。
この子らが日本を背負ったのだと思うと戦後日本の復興が見事だったのは頷ける。戦争を知らない私たちだったが、日本は敗戦国なのに元気で強い子供が多かったように思う。