日本を守るこだわり

これだから私にはこだわりが強いんでしょうね!!♬

確かに現在でも一生懸命「時代劇」を制作しています。 観る側の楽しみ方がそれなりに現代になって私に言わせれば全く味がありません。昭和の時代劇全盛時はそれは美しかった。泣きもし笑いもし画面に酔ったものです。今とどこがどう違う・・・!?「全く違います」さすがに着物文化はその美しさを存分に表現し、スターには素晴らしい色気がありました。称して「かっこいい」と言えるのが当時の時代劇でしたね。何かワクワク感があったのも時代劇でした。波島陽子日本舞踊教室へ「腕を磨きたい・・・・」とやってくる役者さんたち。そこで一生懸命芸の基礎を磨こうと頑張っている姿を是非時代劇の監督に見て頂きたいと思う。

東映という時代劇で言えば、おそらく通行人つまりエキストラに至るまで全員日本舞踊を習っていたんじゃないかと思うほどその時代感は見事です。祭りのシーンなんかで神社の境内が作られますが、あの人数!!一人一人隅から隅まで自然です。自分が本当にその祭りに参加しているほどの錯覚。それでもあの大人数に負けない輝きを放っている主役たち。日本の文化ですねまさに。

昭和の終わり頃から自然さを大切に現れたのが山田洋二監督でしょう。あの高倉健をしてヤクザ(任侠)な印象から見事に「黄色いハンカチ」が誕生しました。役者を志望し夢を追いかける若者に言いたい。しっかりと準備をしてください。「真似」で演じられるほど日本の文化や伝統は甘くありません。波島教室が何故人気があるのか、分析すればするほど「日本の心」を大切にしている教室だからです。

人気者が集まって創り上げる時代劇!? これを続けていると本当の日本の昔の風景は無くなってしまいます。大きく言えば、文化庁などもこうした事に特化した担当者が出てこないと日本本来の素晴らしさを伝承できなくなってしまいますね。

写真は中村錦之助の1枚です。こうした味のある役者さんが現在どれだけ居るんでしょうね!?勘違いしないで創ってください。こだわりのない人が日本の伝統に触れることはみなそれらを壊してしまうことに繋がるのだということを。所作や作法、学べきはたくさんあります。私は東映(時代劇)作品(DVD)を1,000本ちかく持っていて常に研究に余念がありません。

大河内伝次郎から始まり、片岡千恵蔵、市川歌右衛門、月形龍之介、そして中村錦之助、大川橋蔵、大友柳太郎を筆頭に素晴らしい時代劇を楽しませてくれました。歴史を娯楽とともに楽しませてくれたのが東映でしたね。現在の若者にこの映画を見せると一様に驚きます。つまり、現代っ子にも十分その美しさは通じているんですね。

私は、このこだわりこそが、正しく日本の伝統文化を守ることになるんだと思っています。